お薬についてのQ&Aです

 












































 




そもそも薬ってなんだろう?


我が国には、国民が医薬品など(他に医薬部外品、化粧品、医療器具)を安全かつ有効に使ったり、飲んだりできるように「薬事法」と言う「くすり」などについて決め事を定めた法律が有ります。
「薬事法」では「医薬品」を『人や動物の病気の診断、治療、予防に使用されることを目的としたもので機械や器具などで無いもの』『人又は動物の身体のしくみや働きに影響を及ぼす事を目的としたもので機械や器具などで無いもの』と定めています。
また、医薬品にはその飲み方、使い方、量、効き目(用法、容量、効能、効果)についてが定められています。逆に言えば原則として「医薬品」以外は何(どの様な病気)に効き目があるかを説明する事は出来ません。
従って、医薬品は人の体に対して傷や病気などを治療する作用があり、またその主な目的以外の作用(副作用)も生じる事が有るので正しく使用しなければいけません。




 




うちの子供は薬を飲むのが苦手です。何か良い方法はないの?


飲ませかたのコツ
<水剤>
スプーンやスポイトでほほの内側に落として少しずつ飲ませる。直しに水やぬるま湯を飲ませます。 哺乳瓶を使って飲ませます。

<粉薬>
薬を少量の水やぬるま湯に溶いて、ペースト状にしたものをきれいに洗った手で頬の内側やあごにこすりつけて飲ませます。それでも飲まない場合くすりに砂糖を混ぜてみます。 輪切りにしたバナナの間に薬と砂糖を混ぜ合わせたものをはさみ、スプーンでつぶしそれを少しずつ頬の裏側などにぬりこむ。 アイスクリームに混ぜて少しずつ飲ませる。 (冷たいものと一緒に飲ませると、くすりの苦味に鈍感になります)

<錠剤・カプセル剤>
水、又はぬるま湯と一緒に飲ませます。 この時、お子さんを座らせた状態で飲ませてください。(寝かせたままで飲ませると窒息する恐れがあります) 飲んだ後、口の中に錠剤が残っているかどうかチェックしてください。(まれに口の中にそのまま残っていることがあります)

<座薬>
入りにくい場合、水で少し湿らすとすんなり挿入できます。 夏場の保管は冷蔵庫に入れておくと使用しやすくなります。

※注意すること
主食であるミルクに混ぜたり、乳首の先につけたりして飲ませてはいけません。 ミルク自体が嫌いになってしまうことがあります。 内服薬を飲ませる時、赤ちゃんの手足を毛布でくるみ、しっかりと抱きかかえホッペをおさえて口の中に入れるようにするとよいです。 病院で処方された薬は、必ず処方通りに飲んでください。親の判断で病気がよくなってきたからいって飲むのを止めた ら、症状がまたでてきたりする場合があります。いつまで飲むのか、どのように飲むのか等、薬剤師にきちんと確認してください。 飲ませ方等、お子様のお薬に関する質問はお気軽に薬剤師にご相談ください。




 




薬と健康食品はどう違うの?


現在世の中に出回っている健康食品(サプリメントなど)は、特定の物を除き法的には、ごはんやパン、お豆腐や納豆と同じ事になり「いわゆる健康食品」とよばれています。
すなわち食品衛生法(第2条第1項)で定められている「食品」と言うことになります。
この法律では「食品」を「すべての飲食物をいう。ただし、薬事法に規定する医薬品及び医薬部外品はこれを含まない」と定めており、当然の事ながら「いわゆる健康食品」は効能や効果について 表示することは出来ません。




 




薬の飲み方について時間まで指定されるけど、どうして?


医薬品は、吸収され排泄されるまでの間、体内で様々な作用を発揮します。この医薬品の効果を効率よく出すために適切な使用法が大切になります。
薬を飲む時に大切な事は、そのくすりに定められた服用時間や分量(用法・用量)を正しく守る事です。用法・用量を守らないとくすりの効果が充分に発揮されなかったり、好ましくない作用(副作用)が生じたりする事があります。

■服用時間による区別は以下の通りです 。

食 前:食事の約30分前
食 後:食事の約30分後
食 間:食事の約2時間後
食直前:食事のすぐ前
食直後:食事のすぐ後
寝る前:就寝約30分前
頓 服:必要に応じて




 




なんでお医者さんで診察してもらった後、別のところで薬をもらうの?


医療機関から発行された処方せんは、「保険薬局」で調剤が行われます。 これは医薬分業といわれるシステムによるもので、患者さんにお薬を渡すだけにとどまらず、服用するお薬の効能や副作用の情報、他の医療機関での重複投薬や相互作用のチェック、また今までの服用履歴を含む患者さん個人の薬剤情報管理、個々の患者さんから寄せられる質問や相談に応じることによって、より効果的な医療が提供されるように調剤の質的向上を目指しているためです。




 




使用期限の書いてない医薬品は、どのくらいの期間使用できるの?


添付文書に書いてある条件で開封していなければ、3年を目安にしてください。
ただし、いったん開封した場合は、剤型や保存の状態によりますが、6か月~1年と考えてください。




 




ハチに刺された! 何か良い薬は?


まずは応急処置となりますが、
1.すぐに毒液を絞り出すか吸出し、水で洗い流した後、刺された部位を氷や冷水で冷やします。
2.薬は痛みと炎症を抑えるために抗ヒスタミン剤、ステロイドの軟膏を塗ります。

刺されて、身体に異常(腫脹、蕁麻疹、発熱、動悸、めまいなど)を感じたときは上記の処置を行いながら、一刻も早めに(救急車など)最寄の医療機関を受診しましょう。アレルギー体質の方はアナフィラキシーショックを引き起こし、死亡することもあります。

※アンモニアやおしっこは効き目がありません! 理由はハチ毒液の成分はほとんどたんぱく質だからです。




 




医薬部外品や新医薬部外品て、薬とは違うの?


規制緩和により、含まれている薬の種類や量によって新しい規準が設定され、ドリンク剤の一部が医薬品から医薬部外品に移行したことによって、コンビニエンスストアでも販売できるようになりました。 成分に変化はありませんので、用法・用量をよく守って服用してください。




 




薬剤師さんて、どんな仕事をしているの?


薬というものには、必ずその薬がどのように作用するものなのか、どのように飲むものか、他のどんな薬と飲んではならず、またどんな副作用が今までに発生したのか…そういった情報が伴わなければ、意味がありません。 そうした、お薬に関する基本的な情報を提供するのは、薬剤師の仕事の初歩の初歩です。 ほとんど全ての薬は、いくつもの違った作用を持ちます。 たいてい薬剤師は、個々の患者さんのケースに応じて、その薬が持つ膨大な量の情報から適切なものを選びだし、それを噛み砕いて解りやすく説明しています。

薬局では、医療機関から発行される処方せんを調剤すると、かならず「薬歴」(薬剤服用歴管理簿)というものが、作成されます。 ここには、今までに医療機関から指示された薬の処方が全て書かれているのはもちろんのこと市販薬についても併記されます。 また、患者さんから聞いた服薬に関して大事だなと薬剤師が思った話や薬剤師と患者さんとの話のやり取りの記録、患者さんに関する調剤や服薬指導上大切だと思われる個人情報、服用の経過やそこからの薬剤師の感想や今後の指針などなど。 場合によっては、その日の患者さんの体調や具合の様子なども察知して記入していることも多いでしょう。




 




薬剤師さんは薬だけの専門家なの?


薬剤師が知っていることは、薬ばかりではないのです。実はこれらの生産や開発にも薬剤師が携わる場合が多いですし、医薬品の流通を担う卸会社にも、当然それら製品を管理するため薬剤師がいます。 もちろん町の薬局を含めて全ての薬剤師がそれらについて詳しいわけではありませんが、おおよそ化学という大きい分野で見れば、薬剤師はそれらについても基本的知識を持っています。 ですので、衛生材料や介護・ベビー用品の使い方とか、化粧品や洗剤、石鹸や消臭剤、殺虫剤にいたる化学品成分などについても、相応に情報を提供できます。

そういう意味で、薬剤師には「ちょっとした化学者」という側面もありますので、ぜひ薬についてばかりではなく、あるいは「私は病気じゃないから縁がない」と言わず、いろんなことを相談してみてください。 きっと何かしら役に立つ情報を提供してくれるのではないでしょうか。




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